【近況報告】クライアントと向き合う中で腹落ちした言葉
こんにちは、京都の弁理士、黒川です。
2月にホームページを立ち上げてから、しばらくは毎日投稿していました。
ブログを書くこと自体が日課のようになっていました。
ところが7月以降は、ありがたいことに本業が立て込み、なかなか記事を書く時間が取れなくなってしまいました。。。
書きたいネタはあるのに時間がない。でも、時間がないというのは言い訳ではないか?そんな風にモヤモヤと過ごしていました。
最近、対応させていただいた印象的な案件
この間、いくつものご相談をいただきましたが、その中でも特に印象に残った案件があります。
それはある教育系教材に関する知財相談でした。
その商品は、クライアントの方が長い時間をかけてつくりあげた大切なもの。
一見するとシンプルに見えるかもしれませんが、そこには「子どもたちにどう学んでほしいか」という深い想いが込められていました。
ただ、業界としては「大手が似た商品を後から出す」ことが少なくないようです。
「せっかく心を込めてつくったのに、すぐに模倣されてしまうのではないか」
そんな不安を抱えてのご相談でした。
私は、その想いをどう守れるのか考えました。
単に特許や商標を出すだけでなく、商品の価値がどこにあるのか、限られた予算の中でどんな知財施策を選ぶべきか。知財の観点だけでなく、ビジネス面も含めて一緒に戦略を検討しました。
その結果を提案したとき、クライアントが大変喜んでくださりました(涙を流すほど!)。
あの瞬間は、私にとっても忘れられない経験になりました。
独立してよかったと感じた瞬間
クライアントと直接向き合い、価値を提供して、目の前で喜んでいただける。
そのダイレクトな反応を受けたとき、「独立してよかった」と心から思いました。
企業に勤めていたころは、どうしても自分の仕事がクライアントにどんな影響を与えているか、実感しにくい場面がほとんどでした。
でも今は、自分の提案に対する反応がすぐに返ってきます。
「ありがとう」「安心しました」
その瞬間のために、この仕事をしているのだと実感します。
創業者の言葉が腹落ちした
この出来事をきっかけに、前職オムロンの創業者である立石一真の言葉をふと思い出しました。
「最もよく人を幸福にする人が、最もよく幸福になる」
入社当時、この言葉を聞いてもあまりピンときませんでした。
その後、経験を積んで役職も上がるにつれ、「なるほど、そういうものかな」と思う瞬間もありました。
でも、それは頭で理解したつもりになっていただけで、腹の底から納得していたわけではありません。
独立して、自分の力でクライアントに価値を届け、その場で喜んでいただけた今、ようやくこの言葉が腑に落ちました。
人を支えることで、自分も幸福になれる。
その循環を自分の肌で感じられたのは、独立したからこそ得られた大きな気づきでした。
まとめ
ブログの更新はしばらく止まっていましたが、現場での学びは日々積み重なっています。
これからは「毎日投稿」ではなくても、こうした気づきを(できるだけ)少しずつ記事にしていきたいと思います。
知財の仕事は、法律や手続きを扱う堅い世界のようにイメージされるかもしれません。
でも実際は、クライアントの想いを形にして守り、それを未来につなげる、とても前向きで、人の温かさを感じられる仕事です。
これからも、その想いを大切にしながら、日々の実務と情報発信を続けていきたいと思います。
ゆるやかなペースになるかもしれませんが、また読んでいただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
🧑💼 黒川弁理士事務所|代表 弁理士 黒川陽一(京都)
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