【知財功労賞受賞】グンゼ株式会社が特許庁長官表彰を受賞 -京都から生まれる知財活用の好事例-

先日、経済産業省 特許庁主催の令和7年度「知財功労賞」の表彰がありました。

京都府綾部市に本社を置くグンゼ株式会社が、令和7年度「知的財産権制度活用優良企業等表彰(通称:知財功労賞)」において、特許庁長官表彰を受賞されました。

この表彰は、知的財産制度の活用を通じて優れた成果を挙げた企業や個人をたたえるものです。今回のグンゼの受賞は、現場と知財部門が連携しながら、戦略的かつ実践的な知財活用を続けてきた長年の取り組みが高く評価された結果です。

表彰のポイント

1. DPO制度による開発と知財の連携強化

各事業部門に開発責任者を「DPO(Division Patent Officer)」として配置。
出願の承認や侵害対応などの判断を現場で行える体制を整備し、開発スピードと知財戦略を両立しています。

2. 環境配慮と知財の両立

守山工場を「資源循環型工場」として位置づけ、
異種積層フィルムのリサイクル技術を重要な特許テーマに設定。
サステナビリティと経済性を両立する知財活動を展開しています。

3. 製品特性に応じた知財ミックス戦略

「完全無縫製インナー」や「カットオフ」では特許・意匠による多層的保護を実施。
一方で製造技術は秘匿化し、ブランド力を高める広告戦略と連動しています。
また、メディカル分野では薬事審査の進捗に合わせた出願タイミングの調整も行うなど、専門性の高い運用が光ります。

出願件数の推移

年度特許・実用新案意匠商標
2024年60件29件85件
2023年59件17件73件
2022年64件36件75件
2021年96件9件139件
2020年98件33件131件
2019年109件22件89件
2018年54件33件103件

特許・実用新案の出願は2019年をピークにやや減少傾向にありますが、常に安定して60件前後を維持
意匠や商標の出願も製品特性に応じて活発に行われており、知財の完成度が高いことがうかがえます。

出願数の推移と照らし合わせると、グンゼ株式会社は着実に知財を戦略的に活用しており、長期的な視野で製品開発に役立てているのがよくわかりますね。表彰のポイント3も、その知財活動の一貫として非常に納得できる部分です。

これらの取り組みが企業の競争力向上や新規事業開発に繋がっているんだと思います。

京都の弁理士としての所感

京都発の企業が全国的な表彰を受けたことは、同じ地で知財支援を行う立場として、とても嬉しいですね。

グンゼ株式会社のように、現場との連携を重視し、製品・技術・社会課題を結びつけながら知財を活用する姿勢は、これからの地域企業にとっても大きなヒントとなるのではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

🧑‍💼 黒川弁理士事務所|代表 弁理士 黒川陽一(京都)

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