【経営戦略の基本】スタートアップ・中小企業のための“成長の道しるべ”を描こう

こんにちは。京都の弁理士、黒川陽一です。

「そろそろ会社として、ちゃんと戦略を考えないと…」

「でも経営戦略って、大企業向けの話じゃないの?」

そんなふうに感じている、スタートアップや中小企業の経営者の方へ。

実は、戦略こそ“小さな企業”にこそ必要不可欠。

限られた人材・資金・時間の中で成功を掴むには、「目的地」と「進む道」を明確にすることが不可欠です。

この記事では、誰でも実践できる「経営戦略の基本ステップ」を、わかりやすくご紹介します。

明日からの経営にすぐ活かせるヒントが詰まっています。

1.経営理念:「らしさ」を言語化する最初の一歩

毎日、忙しいけれど、そもそも何のためにこの会社をやっているんだっけ? そんな問いから、経営理念は生まれます。

経営戦略の出発点は「経営理念」です。

これは、なぜこの会社をやっているのか?何を大切にしているのか?を示す「企業の魂」。

なぜ大事?

  • 社員の行動の指針になる
  • 顧客・社会との共感を生む
  • ぶれない意思決定ができる

中小企業ならではのコツ

理念は壮大である必要はありません。

創業者の想いや、日々の仕事で大切にしている価値観を、短い言葉でシンプルに表現することがカギです。創業時の熱い想いを、改めて言葉にしてみませんか? まずは、経営理念を社員と共有し、共通の価値観を醸成しましょう。

2.ビジョン:目指す未来を描く「灯台」

5年後、あなたの会社はどんな景色を見ているでしょうか? その鮮やかな未来図が、ビジョンです。

経営理念に続いて描くのが「ビジョン」。

5年後・10年後にどんな会社になっていたいか? という未来像です。

ビジョンの役割

  • 会社の進むべき方向を明確にする
  • 社員のモチベーションを高める
  • 外部ステークホルダーへの信頼につながる

ポイント

「年商〇億円」「業界で〇位」「○○を解決する会社に」など、ワクワクしながら想像できる未来を言葉にしましょう。社員みんながワクワクできるような、魅力的な未来を描きましょう。 次に、そのビジョンを実現するための具体的な目標設定に移りましょう。

3.環境分析:チャンスとリスク、自社の強みと弱みを見極める

ライバルはどんな手を打ってくる? 追い風は吹いている? まずは自社の置かれた状況を冷静に見つめましょう。

戦略づくりには、今の「立ち位置」を知ることが不可欠です。

そのために「環境分析」を行い、外部と内部の視点から整理します。

外部分析(機会と脅威)

  • 市場トレンド、顧客ニーズの変化(例:脱炭素化、AI活用)
  • 競合の動き、新技術、法規制など

使えるフレームワーク:

  • PEST分析(政治・経済・社会・技術)
  • SWOT分析(Opportunity / Threat)

内部分析(強みと弱み)

  • 独自技術、チーム力、ブランド、資金力などを整理
  • 自社の「武器」と「課題」を明確にする

使えるフレームワーク:

  • SWOT分析(Strength / Weakness)
  • VRIO分析(価値・希少性・模倣困難性・組織力)→知財との関係はこちら

顧客の不満や、まだ満たされていないニーズはありませんか? 環境分析の結果を踏まえ、いよいよ成長戦略を検討していきます。

4.成長戦略:どの方向へ事業を伸ばすかを決める

今の得意なことを伸ばす? それとも新しい分野に挑戦する? 成長の方向性を定めるのが、成長戦略です。

環境分析をもとに、「どの方向に成長を目指すのか」を定めましょう。

主な選択肢(アンゾフの成長マトリクス)

戦略名内容
市場浸透戦略今ある商品を、今の市場でもっと売る
市場開拓戦略今の商品を、新しい市場に売る
製品開発戦略新しい商品を、今の市場に売る
多角化戦略新しい商品を、新しい市場に売る

コツ

“背伸びしすぎない範囲”で、「自社らしさを活かせる道」を選びましょう。自社の強みを最大限に活かせる成長の道はどれでしょうか? 成長の方向性が定まったら、次は具体的な競争戦略を練り上げましょう。

5.競争戦略:競合とどう差別化して勝つか?

価格で勝負? それとも独自の価値で選ばれる? あなたの会社の「勝ち方」を見つけましょう。

どんなにいい商品・サービスでも、競合に埋もれてしまえば意味がありません。

競争優位を築く戦略が必要です。

代表的な戦略

  • コストリーダーシップ:とにかく安く
  • 差別化:品質・デザイン・体験などで独自の価値を
  • 集中戦略:特定ニーズや地域に特化してNo.1を目指す

中小企業ならではの狙い目

「ニッチな市場でオンリーワン」を目指すのが効果的。

大企業と“正面衝突”せず、自社だけの価値を尖らせましょう。競合が真似できない、あなただけの強みは何でしょうか? 競争戦略に基づき、各部門が具体的な行動計画を立てていきます。

6.機能戦略:各部門が戦略を“実行”に落とし込む

せっかくの戦略も、実行されなければ意味がない! 各部門が足並みを揃えて動くための計画が重要です。

どんなに素晴らしい戦略も、実行されなければ絵に描いた餅。

営業・マーケ・人事・財務など、部門ごとの行動計画を立てましょう。ここに「知財」も含まれることはこちらの記事でも紹介しています。

具体例

  • 営業:新規開拓チームを立ち上げ、月○件の訪問を目標に
  • マーケ:ターゲット顧客向けにコンテンツ発信を強化
  • 人事:専門人材採用にリソース集中

各部門が、戦略達成のために具体的にどんな行動を起こすべきでしょうか? 機能戦略を実行に移し、定期的に進捗状況を確認しましょう。

【まとめ】経営戦略づくりは、未来への投資

経営戦略は、会社の未来を描く「地図」そのもの。

スタートアップや中小企業にとっては、“限られた資源で勝つための道しるべ”です。

焦らず、順を追って考えることで、あなたの会社ならではの「勝ちパターン」が見えてくるはずです。さあ、あなたも自社の「成長の道しるべ」を描き始めましょう!

経営×知財の視点で、あなたの戦略を支援します

「自社の強みがうまく言語化できない」

「知財(特許や商標)をどう戦略に活かせばいいか分からない」

そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。

黒川弁理士事務所が、知財の視点も含めた“経営戦略の伴走支援”を行います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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