【スタートアップ必見】デザインをすばやく守れる!意匠早期審査制度がスタート(2025年4月〜)
2025年4月1日から、**スタートアップ向けの「意匠の早期審査制度」**が新たに始まりました!
これまでスタートアップ企業というだけでは、早期審査の対象となりませんでしたが、ついに意匠(デザイン)で対象に。スピード重視のスタートアップにこそ嬉しい制度です。
この記事では、制度の概要・対象要件から、どんなスタートアップがどう使えるのかまで、わかりやすく解説します。
「意匠」って何? 〜見た目のデザインにも知的財産の保護を〜
意匠とは、製品の「見た目(デザイン)」のこと。たとえば:
- 家電や家具の外観
- アプリのUI(画面デザイン)
- パッケージなどの立体的な形状
スタートアップにとって、見た目の差別化は大きな武器!
でも、通常の意匠登録には半年〜1年かかってしまい、スピードが命の事業には間に合わないことも……。
そんな課題を解決するのが「意匠の早期審査制度」です。
新制度のポイントは?
✅ 目的
模倣リスクに早期対応できるように、スタートアップ向けに審査をスピードアップする制度です。
✅ 対象となる出願の条件
① 出願人が「スタートアップ」であること
以下のいずれかに該当する場合、対象になります:
- 【個人】事業開始から10年以内
- 【法人①】設立10年以内、従業員20人以下(商業・サービス業は5人以下)、大企業の支配を受けていない
- 【法人②】設立10年以内、資本金3億円以下、大企業の支配を受けていない
② 「実施関連出願」であること
次のような「実施または準備が進んでいる意匠」が対象です:
- 試作品が完成している
- 製造や販売の準備が進んでいる
- 展示会や発表イベントでの公開が間近
- ECサイトで販売予定
⚠ アイデア段階では対象外です。
⚠ 対象外の意匠もあります
- 建築物の意匠
- 内装の意匠
これらは現時点で制度の対象外です。
どれくらい早くなるの?
通常:
- 出願 → 審査開始まで6か月
- 登録まで8か月〜1年
早期審査制度を使うと:
- 申請から1か月以内に審査開始
- 登録まで最短2〜4か月に短縮!
たとえば:
新製品を展示会で発表する前に権利を取りたい! 他社に真似される前に急いで保護したい!
そんな時に、活用したい制度です。
活用のメリット
- ✅ 製品ローンチ前にデザインを守れる
- ✅ 投資家・取引先への信頼アピールに
- ✅ 他社との差別化&競争力アップ
- ✅ 意匠+特許+商標の組み合わせで戦略的に!
UI/UXやプロダクトデザインに強みを持つスタートアップに特におすすめです。
どうやって使うの?
申請はシンプルで、「早期審査に関する事情説明書」の提出が必要となっています。
この説明書に、スタートアップであることの説明や実施状況説明を記載します。
おわりに 〜スピード重視のあなたにこそ使ってほしい制度〜
この制度は、
スタートアップだからこそ、早く守りたい! 今すぐにでも知財の武器が欲しい!
そんな方にぴったりの制度です。
「うちも使える?」と思ったら、ぜひお気軽にご相談ください。
黒川弁理士事務所では、知財戦略の立案支援を通じて、スタートアップの成長を後押ししています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
🧑💼 黒川弁理士事務所|代表 弁理士 黒川陽一(京都)
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